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ホテルライクな子ども部屋。成長に合わせる間取り

今の居心地と、成長した後の使いやすさをつなぐ

今の過ごし方と、少し先の暮らしを並べてみる

子ども部屋を考えるとき、最初に畳数や壁紙の色を決めたくなるかもしれません。その前に、家のどこで何をして過ごすのかを整理してみます。宿題は家族のそばでしたいのか、ひとりで本を読む場所が欲しいのか。寝る場所と遊ぶ場所を同じ部屋にまとめるかどうかも、家庭によって違います。
今の生活だけでなく、少し先に増えそうな持ち物や過ごし方も並べてみましょう。教科書や学用品、趣味の道具、友人と話す時間など、必要になるものを想像します。ただし、将来を細かく決めすぎる必要はありません。変えにくい窓や出入口と、動かせる机や棚を分けて考えることが、計画の出発点です。
部屋を持つ時期や使い方に、一律の正解を設けないことも大切です。親が整えたい見た目と、本人が落ち着く場所が同じとは限りません。打ち合わせでは、子どもにも好きな色や過ごしたい場面を話してもらいます。まだ言葉にしにくい年齢なら、普段どこに座り、何を広げているかを観察すると、図面に入れたい要望が見つかります。

畳数より先に、ベッドと机を図面へ置く

同じ広さの部屋でも、窓や出入口の位置によって家具の置き方は変わります。ベッド、机、椅子、収納を実際の寸法で図面に描き、扉を開けたときと椅子を引いたときの余白を確かめます。家具が置けるかだけでなく、毎日そこをどう歩くかまで見ておきたいところです。
例えば、机の前には座れても、後ろを通るたびに椅子を動かす配置では使いにくさが残ります。収納扉がベッドに当たらないか、寝具を整えるために横へ回れるか、掃除する場所へ手が届くかも確認します。収納量を増やすことばかり考えず、床に物を広げたり、家具を動かしたりできる部分を残します。
机や椅子は、本人の体格と使う道具に合わせて選び直せるようにしておくと検討の幅が広がります。造作で一体にする部分があるなら、後から変えたい高さや幅との関係を相談しましょう。部屋全体を固定家具で埋める前に、ベッドの向きを変えた案や机を買い替えた案も重ねてみます。小さな部屋ほど、動かせる余地を図面で確かめる意味があります。

ホテルライクな子ども部屋は、素材を整えて自由を残す

子ども部屋を住まい全体の雰囲気になじませるには、すべてを大人と同じ色にそろえる必要はありません。床や扉、収納の大きな面を落ち着いた素材で整え、寝具や小さな飾りに本人の好みを入れる。変えやすい部分と長く使う部分を分けると、成長に伴う好みの変化も受け止めやすくなります。
LIQが考えるホテルライクは、素材、光、余白、視線、生活感のコントロールを一つの空間で考えることです。木の温かさに、壁の一部の上質な石目や柔らかな塗りの表情を合わせる。素材を増やしすぎず、触れる場所や家具の角、掃除のしやすさも含めて選びます。硬い素材を大量に使うことが目的ではありません。
好きな本や作品を飾る場所は、あらかじめ小さく用意しておく方法があります。見せる棚と日用品をしまう扉を分ければ、本人らしさと整った背景を両立しやすくなります。何も置かない壁を少し残しておくのも一案です。完成時の写真のように何もない状態を求め続けるのではなく、暮らしが加わってもまとまりが感じられる土台をつくります。

将来分けるなら、分けた後の二部屋も描く

きょうだいで一つの部屋を使い、後から分ける計画なら、広い状態の図面だけで決めないようにします。パナソニックの子供室の計画資料でも、将来の間仕切りを考える際は、ドアや窓、照明、空調の配置に配慮することが示されています。壁を足す位置と、その後の生活を同時に検討する視点です。
二つに分けた案にも、それぞれのベッドや机を描きます。片方の部屋を通らないと出入りできない配置にならないか、収納を使う場所が足りるか、照明のスイッチを各自で使えるかを確認します。採光や換気、空調、電源の計画も、分けた後の条件で設計者と確かめます。将来の工事範囲や費用は、最初の打ち合わせで相談しておくと判断しやすくなります。
LIXILには、暮らしに応じて空間を仕切る可動間仕切りタイプの室内引戸もあります。ただし、開閉できる建具と壁では使い方が異なります。視線を遮るだけでよいのか、生活時間の違いや音まで配慮したいのかを整理し、採用する製品や壁の仕様を選びます。どの方法でも、必要な性能を見た目だけで判断しないことが大切です。

将来の間取りを考える資料

Panasonic|住宅部位別プランのポイント・子供室

仕切り方の選択肢の参考

LIXIL|上手に仕切って、快適な住まいへ

収納は、本人が戻せる場所から決める

持ち物を見えなくすることと、片付けやすいことは同じではありません。扉の奥へ詰め込むだけでは、必要な物を探すたびに中身を出すことになります。学校へ持っていく物、家で使う物、しばらく保管する物を分け、よく使う物ほど本人が無理なく扱える位置に置く計画を考えます。
最初から細かな専用収納をつくり込みすぎず、棚板や箱の組み合わせを変えられる部分を残す方法もあります。絵本や遊び道具が多い時期から、ファイルや衣類が増える時期へ。物の寸法をいくつか想定し、何を動かせば対応できるかを確認します。高い棚を毎日の置き場所にせず、本人の手の届き方や扉の扱いやすさを見て決めましょう。
机の上に出したままになる物にも、近くに戻す場所を用意します。通学用の鞄や習い事の道具を置いたとき、出入口や椅子の後ろをふさがないかも確認します。すべてを子ども部屋へ集めず、家族共用の収納と分担しても構いません。物が増えたときに棚を足す前に、使う頻度と置き場所を一緒に見直せる仕組みをつくっておきます。

持ち物に合わせて棚や箱を組み合わせる収納の設計イメージ。高さや固定方法は個別に検討します。

学ぶ明かりと、休む明かりを使い分ける

昼と夜、勉強するときと眠る前では、必要な明かりが違います。部屋全体を同じ明るさにするだけでなく、机に向かう位置、ベッドから起き上がる位置、出入口までの動きを分けて照明を考えます。間接照明の雰囲気だけで、手元の明るさまで足りると判断しないようにします。
学習する場所では、机の上に本やノートを実際に置き、自分の手や体で影をつくらないか、光が直接目に入りすぎないかを確かめます。必要に応じて手元灯を加え、家具を動かした後も使えるよう電源の位置を検討します。採用する器具の仕様と配置は、照明計画の中で確認することが大切です。
ホテルライクな落ち着きをつくるなら、壁や天井の面へ柔らかく光を当てる方法があります。学習する場所は見やすく、休む側は光量を調整できるようにし、本人が操作しやすい位置へスイッチをまとめます。寝る直前に部屋の反対側まで消灯に行く必要がないかも見ておきましょう。夜に床や出入口が分かることと、心地よい陰影をつくることを一緒に考えます。

手元の明かりと、壁の面を照らす間接照明を使い分ける夕景の設計イメージです。

窓と家具の位置は、安全と使い心地を一緒に考える

窓の前に机やベッドを置くと、見た目が収まりよく感じられることがあります。ただし、子ども部屋では、明るさや眺めだけで配置を決めないことが大切です。消費者庁は、窓やベランダの手すり付近に足場になる物を置かず、子どもの手が届かない位置の補助錠などで対策するよう案内しています。
家具が窓へ登る足がかりにならないか、本人が椅子や箱を動かすことも含めて確認します。窓の形や開き方、鍵、ガラス、必要な採光や換気の計画は、建物の条件に合わせて設計者と相談します。窓を高い位置にすればすべて解決する、あるいは網戸があれば大丈夫、と考えないことも必要です。
同時に、机へ差す光や外からの視線も見ます。窓の位置によっては、本を読むときにまぶしさが気になったり、部屋の中が見えやすかったりすることがあります。日よけやカーテン類を選ぶ場合は、操作部も含めて年齢や使い方に合う製品を確認します。入居時だけでなく、模様替えや家具の買い替えの際にも、窓まわりと通り道を見直す習慣を持ちたいところです。

窓と家具の配置で確認したいこと

消費者庁|窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください

家族との距離感まで、住まい全体で整える

子ども部屋は、家の中で独立して存在する箱ではありません。家族が集まる場所からどう行き来するか、廊下でどこまで室内が見えるか、静かに過ごしたいときにどう区切るか。部屋の中の家具と合わせて、住まい全体の中での位置を考えます。
いつでも気配が分かることを優先したい時期もあれば、自分だけの時間を尊重してほしい時期もあります。本人が望む距離感を確かめながら、出入口の位置や扉の扱い方を検討しましょう。大きなガラスで常に見えるようにすることや、逆に家族から離れた位置にすることを、一律の正解にしないことが大切です。
京都で注文住宅を考える方へ。LIQでは、素材や照明の美しさと、日々の使いやすさを一緒に検討します。今の家具配置と少し先の間取り、本人の好み、家族とのつながりを図面に重ねる。変わることを前提にしておくと、子ども部屋は長く使える居場所へ近づきます。好きな写真と普段の暮らし方を持ち寄り、ご家族に合う空間を一緒に考えてみませんか。

寸法、家具の固定、採光・換気、窓や照明の仕様は、建物の条件と使う方に合わせて個別に検討します。

子ども部屋を含めた間取りと素材選びのご相談はこちらから。

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